複雑なものをシンプルに見せるのってとても難しいですよね。
馬券は買い方が単勝式・複勝式や2連・3連などを組み合わせた複雑なものです。
また、投票方法も流しやボックスなどの便利な方法に競馬ファンは慣れており、これらをサポートしないことには競馬ファンには見向きもされません。(参考 : よくわかる馬券の買い方)
これらをiPhoneの小さな画面で直観的に実装するのは難しそうです。
先日『iKeiba』というiPhoneアプリがリリースされました。
このあたりが大変綺麗に実装されているので紹介します。
iKeiba 1.0.1 ( 無料 )
iPhone、iPod touch および iPad 互換 iOS 4.0 以降が必要
iKeiba 1.0.1
カテゴリ: スポーツ
価格: 無料 
更新: 2011/03/31
関連リンク :
IPAT連動競馬アプリ iKeiba - fAPPs.jp | iKeiba公式HP (jQuery Mobileで作られてます！)
秀逸な組み合わせ画面
もっとも秀逸なのが組み合わせ画面です。
流しやボックスなどの投票方法と
単勝式・複勝式などの買い方の複雑な組み合わせを、たったこれだけのスペースで見事に実現しています。
同じ画面でオッズが確認できるのも嬉しいですね。
フォーメーションでは単勝・複勝・枠連・馬連・馬単・ワイド・3連複・3連単すべての買い方が選択可能ですが、ボックスを選択すると単勝・複勝が選択不可になります。
左側がフォーメーション、右側がボックスの画面です。
ながしでは1頭軸・2頭軸
さらには1着軸・2着軸・3着軸、1・2着軸・1・3着軸・2・3着軸から買い方を選択できます。
馬を人気順にソートすることもできます。
この小さな画面にこれだけの機能を、これだけ分り易く盛り込めるものなのかと感心させられてしまいますね。
馬券を買ってみる
今回は4月3日、阪神で開催された産経大阪杯をドリームジャーニーの2着総流しで購入します。
- トップメニューで「レース情報・IPAT投票」をタップします。
- 開催一覧から投票する日時と会場を選択します。
今回は「4月3日」の「阪神 第2回 4日目」をタップします。 - レース一覧から投票するレースを選択します。
今回は「11R 産経大阪杯」をタップします。 - 出馬表をタップします。
- 「3. オッズ」をタップします。
注) 「オッズ」メニューはオッズが発表されると有効になります。有効な時は文字が黒になります。 - 「9. 組み合わせ」をタップします。
- 「ながし」をタップします。
- 右矢印をタップします。
- 「2着軸」「馬単」「人気順」をそれぞれタップします。
- ドリームジャーニーの「2着」チェックボックスをタップし、チェックをONにします。
- 画面中ほどやや上の2つ並んでいるチェックボックスのうち右側をタップします。
ドリームジャーニーを除くすべての馬の「相手」チェックボックスがONになり、「組み合わせ数」が14に増えます。 - 「¥馬券に追加」をタップします。
- 「購入」金額と「払戻予定」金額 (購入時点のオッズを元に算出) が表示されます。
「購入」金額を変更する場合は、変更する馬券をタップしてください。
「一括入力」をタップすることですべての馬券の「購入」金額を変更できます。
すべての確認と変更が完了したら「IPAT投票」をタップします。
通常のIPATの購入画面が表示されるので、購入内容をご確認のうえ、購入を完了してください。
「一括入力」ボタンと「払戻予定」金額の表示はかゆいところに手が届く、優しい機能ですね。
ただ折角の組み合わせ画面に辿り着くまでの遷移数が多いため、ユーザに複雑な印象を与えてしまうのが残念です。
組み合わせ画面に辿りつきさえすれば、とてもシンプルなのに・・・。
ただ、このアプリの今後のバージョンアップは期待大ですよ。
その理由は最後に触れさせていただきます。
レース後に収支を確認する
トップメニューの「収支一覧」から収支を確認できます。
今回私が購入した14枚の馬券はすべて紙くずとなってしまったようです。
ちなみに収支は「最新日」「年別」「月別」「日別」「競馬場別」と細かに集計できます。
使い込めば使い込むほどアプリを手放せなくなりそうですね。
ただ現時点での私にとっては無価値な機能です。
なんせ収入ゼロ円ですから・・・
最後に
このアプリのAppStoreのページにはこのスクリーンショットが掲載されています。
昨年の有馬記念の当たり馬券ですね。
このことから私は2つのことを読み取りました。
ひとつは開発者の方が根っからの競馬バカであることです。
当たり馬券を自慢したがるのは競馬バカ共通の習性ですからね。
もうひとつは、このアプリの試験が完璧だということです。
スクリーンショットを撮った有馬記念時点でアプリのアウトラインが出来ていたとするならば、3月末のリリースまでの間の期間は試験と使い勝手向上のための微修正に当てられたということです。
このエントリで「このアプリの今後のバージョンアップは期待大」と言っているのもこれが理由です。
土台がしっかりしているだけに、バージョンアップのための実装はかなり短時間でできるのではないでしょうか。
実装が短時間でできるということは、フィードバックの収集や仕様策定に多くの時間が避けるということですよね。
さて、私のこの予想は当たっているのでしょうか。
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カテゴリ: スポーツ
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更新: 2011/03/31