本書は2005年9月に刊行された本である。
本編の大部分が漫画、それに少しのコラムという読みやすい構成であったため
当時入社2年目だった私は繰り返し読んでいた記憶がある。
その本書を久しぶりに読み返してみた。
目次はこうだ。
0年目最後のクビ!は、実際の目次でも、太字で、大きなフォントで、びっくりマークがついている。
気がつけば不況だった
小さな小さな第一歩
考えればコトは易し
1年目
配属と落胆と現実と
社長室付けになる
イベント企画室との攻防
とべ!片道二時間半の通勤
2年目
偽りの経歴と他社の名刺
自社に戻るは地獄のはじまり
プロジェクトリーダとなる
3年目
年長者たちの現実
営業部への強制辞令
覚えはじめたサボること
4年目
おわりのはじまり
転職活動
クビ!
本書はいわゆる「人売り会社」といわれる形態の会社に入社してしまった著者の体験談だ。
「人売り会社」とはなんなのか。
ご存知ない他業種の方は、本書の内容が信じられないかもしれない。
「人売り会社」で働いている、働いていた、という方は
あるあるあるあるある、と楽しいひと時を過ごせるはずだ。
これから就職活動をされる学生の方は
こんな会社もあるのだ、ということを知っておくだけでも大きく違うだろう。
6年振りに本書を開いてみて、私自身、当時とはまた違った様々な感情が湧いてきた。
この6年で成長できたのかどうかはわからないが、経験を積めたことは確かなようだ。
過去に読んだ本を読み返してみるのも、また面白い。
なお、本書中に「人売り会社」という単語はでてこないことを著者のきたみりゅうじ氏に
ご迷惑を書けないよう付け加えておく。
ちなみに著者のきたみりゅうじ氏は現在、フリーのライター兼イラストレータ兼漫画家としてご活躍中で著書・連載を多数もたれている。
本書できたみ氏に興味をもたれた方は、氏のブログ『キタ印工房』を購読をオススメする。Twitterも@kitajirushiでされているようだ。
私も早速フォローさせていただいた。