2011/11/30

『社長失格』板倉さんの新サービス『VoiceLink』に思う、ビジネスモデルとはなんじゃらほい?

『社長失格』の板倉雄一郎氏、社名をSynergy Driveに改め新サービスVoicelink発表:はたらきたい。:ITmedia オルタナティブ・ブログ
VoiceLink発表イベントの報告記事です。

VoiceLinkの内容を要約すると

  • 音声に特化したSNS。いわゆるひとつの電話会議サービス。
  • 電話会議はオーナー、発言ユーザ、視聴ユーザの3種類のユーザで構成される。
  • 視聴ユーザは発言に参加したい意思表示をし、オーナーに承認されれば発言ユーザになれる。
  • 視聴は無料。発言ユーザになれるのは有料会員のみ(記事に記載はないがおそらくオーナーも)。会費は月額300円。Paypalで課金。
  • 視聴は話の内容を切り取ってイイねができる。(どういうUIなのか非常に気になる)
  • 電話会議単位にURLが払いだされる。(たぶんUstreamやツイキャスのようなイメージ)
  • オーナーは視聴を有料にすることも可能。その場合の手数料は30%。有名人の有料放送や語学レッスン等での利用を想定している模様。


私の第一印象は、さすがに起業家を自認される方だけあって収益構造がしっかりしてるな、というものでした。

情報の拡散を目的としたサイトというのは、とにかく使ってもらってなんぼ、ユーザが集まれば広告つくしなんとかなるんじゃね?といった感じに、割とお金に関しては無邪気で無頓着な感じだったりしてしまうんですけど・・

シリコンから聞こえてくる噂話の悪影響ってのもあるんでしょうね。少なからず。

こういう・・いわゆるビジネスモデル・・というものはどうやって考えつくんでしょうか。勉強せずとも考え出せる人もいらっしゃるんでしょうけど、私いかんせんどん臭いので、フレームワーク的なものがあれば勉強したいと思ってるんですけど・・。

受託開発というビジネスモデル

これは大変わかりやすくて、あらかじめこの仕事をしたらおいくら万円と額が決まってるわけです。

で、自分で作ったり、その額より安いお値段で請け負ってくれる誰かを探すわけです。

ここでいう「自分」というのは個人であったり組織であったりするんですけど組織の場合は、自分のところの社員の人件費 < 貰える額 の場合には自分で作るという判断をするわけです。
この場合、自分のところの社員の人件費 < 他に振った場合の費用ってのはあまり重要ではなくて、なぜかというと自分のところの社員が余ってしまって売上ゼロの給料泥棒になるのが一番怖いわけですから、とりあえず売れる時に売ってしまう傾向があるように思います。

こういうビジネスモデルだとリーマンショックのようなことがあって世の中の仕事の総量が減ってしまうと弱いところからバタバタとお亡くなりになってはいくんですけど、この業態が決してなくなることはなくて強いところに吸収されたりして生き残っていくみたいなんですね。

と、いうのも世の中には納品のことを考えずに企画だけをとりあえず売ってしまおう、売ってしまったらケツ吹いてくれる人を探して歩こう、というビジネスモデルの方が一定数いらっしゃって、そういう方々にとって、こういう方々はとても都合がいい、要するに需要があるという状態なわけです。

売れる企画を作るのも、売ってしまってケツ吹きを探すというのは、それはそれで大変でしょうし、これまた売上が分かったうえでコストを決めるわけですから儲かるんでしょうし、やり甲斐を感じる方もいらっしゃるんでしょうけど、私個人の感情としては跡形もなく綺麗に爆発すればいいのにな、というところです。

ちなみにみんながみんなそうだという話ではなくて、そういう方々がいて、それが成立してしまってるという話でございます。

 

こないだ読んだ

で、そんな構造が問題だなんてことは10年も前から言われていて、ピンハネビジネスにならずにちゃんと価値を提供してメシ食ってくにはどうしたらええんじゃい、ってのを考えて考えて実行されてる方もたくさんいらっしゃいます。

その一例が以下の記事。

プログラマを一生の仕事にできるビジネスモデルで目指す未来のビジョン(クラウド時代の受託開発編) - Publickey

プログラマを一生の仕事にできるビジネスモデルで目指す未来のビジョン(夢に挑戦できる社会にする編) - Publickey



はてぶ多い方が一般論、少ない方が中の人の主張になってるので、少ない記事の方がオススメです。なんでなんでしょうね。

内容を要約すると、

  • 受託で食っていきますと。
  • しかしオーダーメイド方式はやらずにASP方式にするので余力ができますと。
  • その余力で試行錯誤を繰り返して、失敗を糧にして、一発あて・・価値ある自社サービスを創造していこうと。


そのような内容だと理解しました。

気になったのは、余裕がある時はいいのでしょうけど、余裕がなくなったとき、つまりは
自社サービス開発を続けるのを諦めれば社員を路頭に迷わすことなく会社を存続させることができる、という状態になったときに
社員を思ってした中の人の決断が、結果として社員の上前を跳ねるだけのただの会社に成り下げてしまうという危険性をもっているな、と。

もちろんブログをペロッと一読しただけの私よりはるかに、中の人は毎日毎日いろんなこと考えて試行錯誤されていることは理解していますし、 これっぽちもリスク負っていない外野が他人のお仕事をうーじゃーぱーじゃー口はさむのは、とても醜いことだとも理解しています。上のピンハネ批判とやや矛盾しますけども。

自分がそっくり真似するとしたらそういう落とし穴があるなーという話で・・ いつかどこかで巡りあって中の人のお話をネホリーナハホリーナお話伺ってみたいものです。

最後に

要するにビジネスモデルというものは、社員さんたちに「きみたちがそれぞれ頑張れば世の中の役に立てるし、食べていくのに困らないよ」と示してあげることができるもの、だと現時点では考えてるんですけど・・

どうやって考えるの?なんかいいフレームワークない?(´・ω・`)
というお話でした。

あ、VoiceLinkの一般公開とても楽しみです。
ちなみにタイトルの『社長失格』というのは板倉さんの代表的な著書です。
私も以前書評書かせていただきました。
バブルの仕組みが分かる本 - [書評] - 社長失格 ぼくの会社がつぶれた理由


 

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